大学受験で受験生を悩ませる社会の選択科目、何を選んだらいい?
受験生が早い段階で頭を悩ませる問題の一つに、選択科目があります。
なんとなく選択科目を決めてしまうと、後になって自分に合っていなかったと気付いたときには、時間のロスになってしまいます。自分にあった科目を選べるかどうかは、高得点を取るカギを握っているといっても過言ではありません。
そこで少しでも受験生の助けになるよう、選択科目が設けられている教科の一つ、「社会科」の各科目の特徴を紹介します。
社会科の選択科目の特徴
・世界史
暗記量が多い科目なので、知識量が物をいう教科であることは間違いありません。センター試験では、世界史全体の動きやそれぞれの国のつながりに絡めた問題が多く出題されるため、単語を覚えるだけではなく各国の歴史の流れを総合的に理解することも必要です。
覚えなければならない知識の量が膨大になるので、暗記が苦手な人にはあまり向かない教科だといえるかもしれません。
ただし外国語学部の試験では世界史が必須なこともあるので、確認しておきましょう。
・日本史
世界史と同様、暗記が重要な科目です。しかし日本の歴史の流れさえ把握できれば理解が進むので、世界史に比べれば覚えやすいかもしれません。
オススメの勉強法は時代で覚えるのではなく、日本史全体の流れをつかむこと。その後、それぞれの時代について理解を深めると、出来事と出来事との関連性が見えてきて、単純に暗記するよりも理解しやすくなります。
・地理
世界史、日本史と比べると暗記の量が少ないので、社会科に勉強時間を割きたくないという人にオススメの科目です。
そのかわり、基礎的な知識をしっかり頭に入れた上で、統計や設問を読み解く能力が必要となります。日本・世界の地図帳や、自然環境、経済、産業などの統計データ集といった教材の内容は把握しておかなければいけません。
・現代社会
社会問題や制度を扱う現代社会は、勉強法を確立することが難しいといわれています。
日頃から新聞やニュースに目を通し、時事に精通している人は高得点がとりやすい科目です。それでも問題演習が重要となってくるので、模試や過去門などの問題を数多くこなすようにしましょう。
・倫理
倫理も暗記が必要な科目です。哲学者や思想家の考えに関する用語を覚えるので、この分野に興味が持てるかどうかで勉強の進み具合も変わってきます。最近では、現代思想分野からの出題が多いようです。
この科目では正誤問題や、与えられた文章の内容に該当する思想を問われるなど、国語にも似た形式で出題されることもあります。そのため、高得点を得るためには文章読解の力も欠かせません。
・政治経済
政治経済は現代社会の勉強法と同様、ニュースや新聞、コラム欄などの情報を毎日読むようにしましょう。一般常識が深くかかわってきます。
この科目の場合、国内外の政治や経済のつながりを理解しているか、また国際機関などの知識も問われてくるので、基本的な知識の習得には充分な勉強が必要です。
歴史と倫理は暗記型。その他3科目は内容理解が重要
ここまで紹介した情報を総合的にまとめると、世界史、日本史、倫理には膨大な量の暗記が必要となってきます。
地理、現代社会、政治経済は、暗記する量は比較的少ないですが、一般常識と理解力が必要となるので、その分野にどれだけ興味が持てるかが重要です。
このように、科目によって勉強法は大きく異なっています。自分にはどういった勉強が向いているのか、またどんな分野に興味が持てるかをよく考えて、受験当日間際に後悔しない選択をしてください。