受験で差をつけるための、すき間時間活用のメリットとは?
受験で差をつけるための、すき間時間活用のメリットとは?
たった1つの知識の差が結果を左右する可能性もある受験では、少しの時間も無駄にしない努力が大切です。
それでも、受験生の中には学校や塾などで何かと移動が多く、まとまった時間がとれない人も少なくないでしょう。
しかし、こうした生活の合間に生じるすき間時間をうまく活用することができれば、受験勉強をさらに効率よく進めることができます。
すき間時間の勉強をおすすめしたい理由は、それだけではありません。短い時間ならではのメリットもあるのです。
そのメリットとは、どのようなものなのでしょうか? 今回は受験生に覚えておいてほしい、すき間時間を使うコツについて紹介します。
すき間時間の勉強には、どんなメリットがある?
まとまった時間に一気に勉強を進めたほうが、効率がいいと考えている人は多いでしょう。たしかに、勉強の時間は多いに越したことはありません。
しかし、だからといって短い時間に勉強するのは効果が低いのかというと、必ずしもそうとは言い切れません。
たとえば、時間がたっぷりある時は、勉強のペースがあまり上がらなかったり、途中で休んでしまいがちになりませんか? 時間に余裕があると思うと、つい気がゆるんでしまうものなのです。
そういった点では、使える時間が短いほうが勉強には効果的といえるでしょう。時間が少ない場合は最初からタイムリミットを意識するので、集中して勉強ができるからです。
すき間時間は広い範囲の勉強にも効果アリ? 「ツァイガルニック効果」とは?
すき間時間を活用するメリットは、それだけではありません。
「時間が短いと、勉強が中途半端に終わってしまう」なんて思っている人はいませんか? たしかにすき間時間で広い範囲の勉強をしようとすると、勉強が中途半端に終わってしまう可能性があります。
しかし、それはけっしてデメリットとは言い切れません。
「ツァイガルニック効果」と呼ばれる心理学用語があります。
これは、見ているものや聞いているものが中途半端なところで途切れてしまうと、心の中にもやもやした感じが残り、続きが気になってしまうために強く記憶に残る状態を示したものです。
たとえばテレビ番組で、盛り上がっている場面で急にCMになることがありますよね? それもまた、ツァイガルニック効果を利用したものであるといわれています。
たとえ勉強を中断してしまっても、この効果によって続きに取り組む時のモチベーションが向上するのです。また、続きを気にすることでそれまで勉強していた内容を意識するので、無意識に復習ができているといった効果もあるのです。
つまり、時間が短いからといって、広い範囲の勉強に向かないわけではないのです。
通学の時間や、学校に着いてから授業が始まるまでの時間、移動のない休み時間や、寝る前のちょっとした空き時間など、受験生が使えるすき間時間はたくさんあります。
1つ1つの時間は短いですが、それらのすべてを合わせると膨大な時間となります。もしもそのすべてを勉強に費やしたとしたら、かなりの学力がつくことでしょう。
こうした細かい時間も積極的に利用して、受験の成功を目指しましょう。