時事問題の注目ポイント、参議院選挙の結果をふり返る!
時事問題の注目ポイント、参議院選挙の結果をふり返る!
これまでにもさまざまな出来事があった2016年ですが、その中でも特に重要だといえるのが、参議院選挙です。
7月10日に行われた参議院選挙は、公職選挙としては初めて選挙権の対象が18歳以上までに引き下げられたことで注目を集めました。
これによって新たに選挙権を得た18歳、19歳の人たちが政治に関心を持ったことはもちろん、社会的にも若い世代の人たちが国政をどう捉えているのか、また政治に期待している内容は何かといった点に注目が集まり、これまでとは違った形での選挙活動が展開されました。
この出来事は社会科をはじめとして、入試で出題される可能性も高く、対策としておさえておきたいところです。
ここでは時事問題としても注目される参議院選挙に関する基本的な知識と、2016年の参議院選挙の結果について紹介します。
参議院選挙の基本的な情報
まずは参議院に関する、基本的な情報を紹介しましょう。
・議員定数:242名(選挙区 146名、比例代表96名)
・選挙区:47選挙区
・比例代表のブロック分け:なし
・被選挙権:満30歳以上
・任期:6年(3年で半数の改選を行う)
・解散:なし
「比例代表」というのは、それぞれの政党の得票率(獲得した得票数を有効な得票数で割った値)によって議席数が決まるという制度です。この制度は規模の小さな政党でも議席を獲得することが可能で、少数意見が政治に反映されやすいというメリットがあります。
比例代表は時事問題のみならず、社会科の試験にも出題される可能性がある用語なので、理解しておきたいところです。
2016年の参議院議員選挙の結果は?
基本的な知識を踏まえた上で、2016年の参議院議員選挙の結果をふり返ってみましょう。
2016年の参議院選挙の投票率は、54.70パーセントとなっています。それによって各政党が得た議席数は、以下のようになります。
自民党:56議席
民進党:32議席
公明党:14議席
おおさか維新の会:7議席
共産党:6議席
社民党:1議席
生活の党と山本太郎となかまたち:1議席
無所属:4議席
特徴としては、自民党と公明党の与党が多くの議席数を獲得しており、今回の選挙の対象とならなかった非改選の参議院議員の数も含めると、過半数をしめたという点があげられます。
総務省の発表によると、新たに選挙権を得た18歳から19歳の国民の投票率は、45.45パーセントでした。18歳は51.17パーセント、19歳は39.66パーセントとなっており、18歳のほうが高い投票率だったことが明らかになっています。
参議院選挙に関する情報は、2016年のトピックスという意味だけではなく、社会科の基本的な知識の1つとしても覚えておきたい内容です。自分が選挙権を持つ日をイメージしながら、積極的に学ぶようにしましょう。