222(コラム)

部活動は受験の天敵なのか?

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部活動は受験の天敵なのか?

多くの親にとって、子供が部活動に打ちこむ姿というのは嬉しいものです。

 

一生懸命部活動に励み、充実した高校生活を送って欲しいと思うのは当然のことでしょう。しかし最高学年にもなってくると、その一方で不安も大きくなってくるかもしれません。

 

その原因は、受験です。

 

受験が近づき、ほかの同級生が勉強に本腰を入れるようになってくると、部活動に時間を使った分だけ、まわりに差をつけられていくような気持ちになるかもしれません。それは受験生を持つ親だけでなく、受験生自身にとっても同様です。

 

過去に受験を経験した先輩たちは、どのタイミングで本格的に勉強に切り替えたのでしょうか。また、勉強に切り替える時に注意するべきポイントは何でしょうか?

 

今回は、部活動と受験勉強の関係にまつわる情報を紹介します。

 

受験に切り替える時期は、高校3年の春から夏に集中!

一般的に、受験生が部活動から受験に切り替えるタイミングは、どの時期が多いのでしょう。気になる人も多いのではないかと思います。

 

現役の大学生や大学院生、短大生などの学生401人に受験勉強をはじめた時期についてアンケートをとったところ、もっとも多かったのが高校3年生の春で全体の18パーセント、2番目が高校3年生の夏で13パーセントという結果となっています。

 

やはり高校3年生になった時点で、本格的に受験を意識する人が多いのでしょう。

 

それでは、部活動に関してはどうでしょうか?

 

上記とは別のアンケートによると、部活動をやめた時期の中でもっとも多いのは高校3年生の7月で、次は高校2年まで、3番目が高校3年生の6月までとなっています。1ヶ月単位での割合をみると、やはり高校3年の夏ごろが多いようです。

 

受験勉強への切り替えは、何よりも気持ちが大事!

こうした事実を知って「ほかにも続けている人はいるようだし、夏ごろまでは部活動をやっても大丈夫なのかな?」と考える人もいるかもしれません。

 

ただし、ここで紹介した情報はあくまでも高校生の実情を伝えただけであり、部活動が受験のマイナス材料にならないことを証明するものではありません。

 

部活動を長く続けていた人は、勉強期間という点では早めに受験に切り替えた人に差をつけられていることは確かです。その差を少しでも埋めるためには、すぐに受験へのシフトチェンジを行わなければいけません。

 

部活動引退から素早く本格的に受験にのぞむためには、余計な間隔を置かないことが大切です。今まで部活動をしていた時間帯はそのまま勉強の時間にスライドし、家だと気が緩むようであれば図書館や塾の学習スペースなどを活用して、勉強に打ちこむようにしてください。

 

すぐに勉強に切り替えるためには、何よりも受験生本人の気持ちの強さが大切です。モチベーションが上がらないのであれば、模試で目標の点数を設定するなどして、具体的な目標を設定するといいでしょう。

 

部活動から受験への切り替えは、受験をする多くの高校生が経験することです。たとえ部活動を引退する時期が遅くても、すぐに気持ちを切り替えて積極的に勉強を続けることができれば、遅れを取り戻すことは可能です。

 

高校3年生の子供を持つ親にとっては、心配をぬぐうことはできないかもしれません。しかし部活動で養った気持ちの強さを受験に活かしてくれることを期待しつつ、見守ることも良い選択ではないかと思います。

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