222(コラム)

仮面浪人の注意点と対策は?

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仮面浪人の注意点と対策は?

 

滑り止めの大学に入学したものの、落ちてしまった本命の大学に合格するために、大学生として生活しながら受験勉強を続ける人のことを「仮面浪人」と呼びます。

 

最近では、この仮面浪人を選択する人が増えています。

 

浪人のリスクを回避しつつ第一志望の大学に再び挑戦できるという点で有効ですが、リスクや注意点もあります。

 

仮面浪人を選択肢に加えるためにも、注意点や向いているケースなどについて、きちんと把握しておきましょう。

 

大きな負担が生じる仮面浪人

本命の大学に再挑戦することができて、もし落ちても大学生としての生活を続ければいいだけという仮面浪人は、メリットが多く魅力的に感じる人もいるかもしれません。

 

しかし、残念ながら、そう思うのは大学生活の実態についてきちんとイメージできていないからだといえるでしょう。

 

というのも、大学生として問題なく生活を送り、なおかつ受験勉強をするということは、非常に大きな負担がかかるからです。

 

浪人生の場合、積極的なスケジュールを組めば毎日12時間程度、勉強できます。予備校での授業を除いても、7時間ほどの勉強時間をつくることが可能です。

 

仮面浪人でも、7時間ほどであれば勉強時間をつくることは不可能ではありません。しかし、受験の当日まで勉強時間を確保し続けることは非常に難しく、時間の面で普通の浪人生に差をつけられてしまうことは否めないのです。

 

国立大学を希望する人の場合は特に、科目が多いため、大学の勉強と並行して充分な受験勉強をするのは非常に困難です。

 

大学の授業を後回しにして、休学か籍だけ残しておくという手段もありますが、こちらも志望校に合格できなかった場合、その後の大学生活に負担がかかってしまうので、よく考える必要があります。

 

仮面浪人が向いているパターンは

このように、仮面浪人を選ぶ際には高いリスクがともなうことも理解しなければいけません。

 

仮面浪人で成功する見込みが高いのは、どういったケースでしょうか。

 

まず、志望校が私立大学であるということです。センター試験は一発勝負の側面があり、失敗すると国公立大学の受験は非常に不利となるからです。

 

また、受験する人のポテンシャルも、仮面浪人が向いているかどうかに関係します。

 

たとえば、高校の部活などで受験勉強を始める時期が遅く、学力の伸びしろがまだまだあると感じている人は、制約がある状況でも合格できる可能性が比較的高いといえます。

 

こうした自分の状況も考えた上で、仮面浪人がふさわしいかどうかを判断しなければいけません。

 

このように、仮面浪人にはメリットもデメリットもあります。

 

それでも「もう少し勉強すれば合格できた」「もっとこうすれば良かった」という気持ちが強い人には、確かに有効な方法です。

 

正しい選択をするためには仮面浪人について理解を深めることが欠かせません。メリットとデメリットを考え、冷静に分析してください。

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