文系にオススメの科目はどれ?理科の選択科目の特徴
文系にオススメの科目はどれ?理科の選択科目の特徴
センター試験を利用する受験生は、幅広い科目について対策をしておく必要があります。
特に近年では、それまで1科目だけだった理系の選択科目が新課程によって2科目に増えて、より多くの勉強をしなければいけなくなりました。
受験勉強での負担を減らし、苦手分野でなるべく高得点をとるためには、最初の科目選択に気を付ける必要があります。
そのための参考になるように、ここでは文系の学生に向けた形で「化学」「物理」「生物」「地学」という4つの科目の特徴を紹介します。長所と短所を比較して、自分に向いている科目を選択するようにしてください。
化学の特徴
センター試験の化学は、かつては理系の学生が選択する科目でしたが、新課程によって「化学基礎」という科目が文系の選択肢に加わり、文系の学生でも化学を受験することが可能になりました。
センター試験で出題される化学で扱われる範囲は、大きく「理論化学分野」と「無機化学分野」「有機化学分野」の3つに分かれます。
また、化学基礎の対策として必要なのは、基本的な知識の習得と計算です。
具体的には、理論化学では原子の構造や燃焼反応についての知識、無機化学では金属の性質、有機化学では有機化合物の製法といった知識が問われます。
まずは、学校での授業や教科書の復習をしっかりと行いましょう。その上で、参考書や予備校の授業などを通じて基本的な知識や解法を頭に入れる作業を繰り返すことで、センター試験にも対応できるだけの力を習得できるようになります。
物理の特徴
文系の受験生の中には、物理が苦手な人が多く、選択科目として選ばれる割合もけっして高くありません。
確かに、計算を扱う機会が多い物理は数学的な要素が強いため、文系が得意な学生にとっては苦手に感じてしまう可能性の高い科目です。
しかし言い換えると、物理は「文系でも数学が得意な人」や「理系科目が得意だけど文系の分野に進みたい人」「理系の途中で文転した人」など、数学が得意な人にとっては、他の学生に差をつけることができる教科です。
センター試験のレベルであれば、公式を当てはめるだけで解ける問題が多数を占めています。そのため、文系の人にとっては確かに難しい分野ですが、数学が得意な人にとっては、少ない暗記で効率良く高得点が狙えるおすすめの科目でもあるのです。
生物の特徴
生物は、理系の科目の中では文系の学生にも対応しやすい教科となっています。
生物は化学や物理と比べて、暗記しなければいけない量が膨大であり、いかに多くの知識を覚えられるかが重要になってきます。
生物基礎の出題分野を効率良く暗記するためには、生物の共通性と多様性を理解し、それぞれの生物の特徴を系統ごとに関連づけて覚えることが大切です。
そのためには、教科書に書かれている事柄を中心に丁寧に勉強するようにしましょう。
しかも生物基礎は以前よりも出題範囲が狭くなっているぶん、内容をきちんと覚えているかどうかを問う問題が多くなっています。
そのため、ただ用語を暗記するだけではなく、その意味まで理解するように努めましょう。
教科書と参考書、問題集による勉強を繰り返して、しっかりと知識をかためることが大切です。
地学の特徴
地学は他の理系科目に比べると選択する人が少ない分野です。さらに、学校ではきちんとカリキュラムが組まれていなかったり、教材が少なかったりするといった欠点もあります。
ただし地学には、他の科目に比べると範囲が狭いという特徴があり「遅い時期からでも充分な知識を習得できる可能性が高い」というメリットも含んでいます。
しかし、前述したように教材が少ないために、独学に頼らなければいけない部分が大きいのです。そのため、地学は勉強に自信がある人におすすめの科目だといってもいいのです。
理系の中でも、それぞれの科目によって特徴は大きく異なります。
どの科目を選ぶかによって、理科の点数に大きな差が出てしまうかもしれません。こうした失敗を回避し、センター試験で高得点をとるためにも、早い段階で各理系科目の特徴を理解して、自分に向いていると思える教科を選択するようにしてください。