模試の判定が低かった場合はどうする?
模試の判定が低かった場合はどうする?
模試の結果と一緒に提示されるアルファベットの評価判定は、受験生にとって重要な判断基準となっています。多くの受験生がその内容に一喜一憂し、受験勉強の見直しや志望校選びの参考にしています。
その中でも最も評価が低いのがE判定です。模試の結果がE判定だったことをきっかけに、志望校を考え直すケースも珍しくありません。
たしかに、E判定が厳しい評価であることは否めません。ですが、どうしても行きたい大学がE判定だった場合でも、本当にあきらめた方が良いのでしょうか?
ここでは判断をくだす前に参考にしてほしい、模試の判定についての情報をお伝えします。
E判定の志望校は、絶対に不可能か?
厳しい表現をすると、E判定とは、その学校に合格する望みが非常に低いことを表しています。ですが、それは「絶対に不可能」という意味ではありません。
E判定とは、模試の結果で合格率が20%以下だった場合の評価です。もちろん、E判定の中でも合格率の差はあるのですが、E判定だからといって、絶対に不可能というわけではないのです。
ちなみに模試の評価判定は、厳しめに判断される傾向があると考えられています。過去には偏差値が60程度の大学であっても、実際には偏差値を70近くまで高めてやっとC判定が出た(それまではずっとE判定)という例も報告されており、A判定などの高い評価は、かなりの余裕がなければ得られません。
けっして安心して良いわけではないのですが、E判定が出たからといって、必ずしもあきらめないといけないわけではないのです。
ただし、同じE判定の中でも、合格率には「20%から0%まで」という幅があることを覚えておいてください。判定が限りなくD判定に近いE判定と0%に近いE判定では、その後の可能性には大きな差があります。
E判定から逆転合格するためには、合格率を高める努力を惜しまないことが大切です。
E判定の志望校への対策は?
E判定を取ってから合格できるまでの可能性は、時期にも左右されます。
夏休み前など、まだ時間に余裕のある時期なら、そこから合格率を上げていくことは可能でしょう。ですが、試験の本番が近づくにつれて、E判定から合格できる可能性は低くなってしまいます。
当たり前の話ですが、志望校の判定が低い場合には、傾向と対策を練り直すことが大切です。
中でも、英語や歴史などの暗記が必要な科目で点が伸び悩んでいる場合は、暗記したはずの内容が定着していない可能性があります。
この問題を解消し、基礎を固めるために、まずは暗記の総まとめをすることをおすすめします。取りこぼしてしまった可能性がある単語の一覧をつくって、勉強時間の合間に取り組みましょう。
また、受験で必要なすべての科目をまんべんなく勉強することも重要です。苦手だと思う科目を克服するのも大切ですが、勉強が一部の教科にかたよってしまうと、全体的な点数アップを妨げてしまう可能性があります。教科書に書かれている内容を重視して、すべての教科で基礎をしっかりと固めてください。
過去にE判定から志望校に合格した先輩たちは「新しい勉強法を知ったら、まず試してみる」「まわりに流されず、自分の信じた勉強法をやり通す」「毎日学習計画を見直す」など、独自の方法で受験に成功しています。
もちろん、時期によっても必要な対策は変わってきます。学校の先生や塾の講師などの意見も参考にしながら、逆転できる方法を探りましょう。
最後まであきらめず、最善の結果を目指して努力をすることが、受験の成功につながります。E判定でもすぐに悲嘆に暮れるのではなく、まずは少しでも可能性を高める方法を検討してください。