TEAPの重大な柱、リーディングのコツをおさえましょう!
TEAPの重大な柱、リーディングのコツをおさえましょう!
「英検」で知られる日本英語検定協会が実施している英語試験の1つに、「TEAP」と呼ばれる試験があります。
TEAPは大学入試への導入を想定して開発された英語試験です。現在、英語の試験方式に採用している大学が増えており、志望校がTEAPを採用している場合、受験を有利に進める選択肢として活用することができるでしょう。
この試験は「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」という4つのカテゴリーに分類されており、さまざまな面から英語力を測定します。
今回はそんなTEAPのカテゴリーの中で、リーディングのポイントを中心に紹介します。
受験の選択肢の1つにするために、ぜひ参考にしてください。
大学受験に広く導入されているTEAP
TEAPは上智大学と日本英語検定協会が共同で開発した英語試験です。
上智大学では、一般入学試験の形式として「TEAP利用型」という試験が設けられています。これは、TEAPで学科ごとに決められた点数を取得すると出願できるというもので、英語の試験を省いて受験ができます。
現在では上智大のほかにも、さまざまな大学が入試にTEAPを導入しています。
基準になる得点や、導入される入試形態(一般入試・推薦入試など)は、大学や学科によって異なります。志望校がTEAPを取り入れている場合、TEAPを受験することで、選択肢を広げることができます。
試験の構成から考える、TEAPリーディングのポイントとは
ここでは、TEAPの重要なカテゴリーの1つであるリーディングについて説明します。
TEAPのリーディング問題は全部で60問あり、大きく6つのカテゴリーに分かれています。
それぞれのカテゴリーで出題される問題と配点は、次のようになっています。
Part1・語彙・語法(20問)
Part2A・図表の読み取り(5問)
Part2B・提示・Eメールなどの読み取り(5問)
Part2C・短い英文の読み取り(10問)
Part3A・長い英文の読み取り(8問)
Part3B・長い英文の読み取り(図表も含む)(12問)
これらの問題を70分以内で解く形になります。問題の形式は、すべてマークシートでの択一選択方式となっています。
TEAPのリーディングでは、単語や熟語の関係性を把握することが重要です。
Part1では、単語や熟語の穴埋め問題が20問出題されます。まずは最初のカテゴリーであり、すべてのカテゴリーの中でもっとも高い配点を占めているPart1を効率良く解くことが重要になります。Part2以降の問題でも、語彙力は重要なカギとなります。
ですが、TEAPのリーディングで出題される単語はセンター試験よりもレベルが高く、文章の内容から意味を把握しなければいけません。
TEAPのリーディングに対応するためには、単語帳などを使って1つ1つの単語を覚えるのではなく、英文を読んでわからなかった単語を調べるようにすると良いでしょう。この方法で勉強する習慣をつけると、単語と前後の語句との接続の形が把握できるようになり、難しい問題でも理解しやすくなります。
TEAPの見本問題は公式ウェブサイトで閲覧できるので、対策を立てる時の参考にしてください。
TEAPでは一般入試の英語試験とは違うポイントを意識して対策を立てる必要がありそうです。しかし、この勉強を通じて培われた英語力は、もちろん受験の次のステージでも役立てることができます。
もし志望校がTEAPを導入しているのであれば、長く活用できる英語力を養う機会としても、TEAPの受験を選択肢の1つに加えてはいかがでしょうか。