222(コラム)

赤本を解くのはいつからがいい?

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赤本を解くのはいつからがいい?

大学の入試を受ける受験生にとって、赤本は欠かせない存在であるといっても過言ではないでしょう。大学ごとに過去問が掲載されているこの問題集は、自分の学力が志望校のレベルにどれだけ届いているのかを測る教材として、非常に重宝されています。

 

しかし、自分の学力を測るという意味では、1度過去問を解いてしまうと、それ以降は純粋な効果が得られなくなってしまいます。

 

ただし、だからといって1度解いただけで終わりにするのも、教材としてのメリットを充分に活かしているとはいえないでしょう。

 

赤本を活用するためには、取り組むタイミングについても注意しなければいけません。

 

赤本は秋に取り組むのがオススメ!

初めて赤本の問題を解くタイミングは、いつ頃がいいのでしょうか。

 

もっともオススメなのは、ずばり9月などの夏の終わりです。ただし、これは夏休み中に出題分野に関する基礎をしっかりと学習し、ある程度の自信をつけていることが前提となります。こうした知識が入っていない状態で赤本を解いたとしても、出題の意図や傾向を理解することができず、あまり効果が得られないためです。

 

逆に、こうした基礎固めが遅くなり、赤本を解く時期が遅れてしまった場合は、試験問題の分析と対策に費やす時間がとれなくなってしまいます。

 

赤本にのぞむ前の前提として、夏休みなどのまとまった時間に基礎固めをしっかりと行うことが大切であるという点を、よく覚えておいてください。

 

9月に初めて問題を解き、以降はこれによって明らかになった自分の弱点の克服を目標として、2ヶ月から3ヶ月にわたる学習スケジュールをたてるようにしましょう。

 

赤本を活用するコツは?

赤本の問題をただ解くだけでは、本番での高得点に結びつくことはあまり期待できません。赤本がその効果を発揮するためには、その扱いにも工夫が必要なのです。

 

まず、赤本には過去数年間の試験問題が掲載されています。新しい年の問題を解くだけではなく、古い年の問題にも取り組むようにして、志望校の試験問題のパターンに慣れるようにしましょう。

 

国公立の大学の入学試験では、記述式の問題が出題される場合も少なくありません。こうした記述式の問題は関門となる可能性が高く、苦手を克服することが特に大切な分野だといえるでしょう。そのため、記述式の問題については学校や塾の先生に添削指導を受けるなどして、正しい答えを導き出せるように努力することが大切です。

 

最後に注意してほしいのは、赤本ばかりを解かないようにすることです。当り前ですが、本番で赤本と同じ内容の問題が出題されることはありません。そのため、問題の出題傾向をつかんだら、別の教材でその内容について改めて勉強することも忘れないようにしましょう。

 

多くの受験生が取り組む赤本ですが、その使い方を工夫することで、その後の成果は大きく変わってきます。単純に実力を測るツールだとは思わず、自分の学力を引き上げてくれる大切な教材であると捉えて、心して解くようにしましょう。

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