力試しだけじゃない。赤本の有効な活用方法とは?
力試しだけじゃない。赤本の有効な活用方法とは?
赤本(大学入試過去問題集)は、志望校のレベルに対して自分の実力がどれくらいの位置にあるかをはかれる有効な勉強方法です。
しかし、赤本のメリットはそれだけではありません。赤本のさまざまな特徴を理解すれば、もっと受験勉強に有効活用できます。
今回は赤本について説明しますので、把握して、受験勉強の参考にしましょう。
赤本のメリット①志望校の問題の分析ができる
試験で高得点をとるためには、志望校の問題の研究は必要不可欠です。
志望校の過去の試験問題が掲載されている赤本は、各教科で出題される問題の内容や難易度といった傾向を把握できる絶好の教材です。
また、赤本を活用することで、それぞれの問題に取り組む時間配分をつかめるというメリットもあります。
赤本には、受験のプロが問題の傾向と有効な対策を解説してくれる『傾向と対策』という欄があります。赤本で過去の試験問題を解いたあとは、この部分にも目を通しましょう。
赤本のメリット②弱点を発見できる
問題の分析を通じて、自分が努力すべきポイントが把握できることも、赤本の大きなメリットです。
赤本を使って過去の試験問題に取り組み、復習を通して内容を理解するうちに、もっと強化した方が良い分野がわかってきます。
早いうちに自分の弱点がわかれば、効果的な対策を立てることができます。そういった意味でも、赤本は力試しのためだけに利用せず、問題の傾向を丁寧に分析することが大切なのです。
赤本を出版している教学社の公式ウェブサイトでは、受験に成功した先輩が「赤本の解説を熟読して知らなかったところをまとめた『赤本ノート』をつくって、苦手なものを減らしていった」という例が紹介されています。
赤本に取り組むタイミングは?
赤本に取り組む明確なタイミングは特に決まっていませんが、9月くらいが良いと言われています。この時期に赤本を解き、自分の弱点を把握して、今後の対策に役立てるようにしましょう。
年が明けて、試験本番が近づいてきたら、時間配分も意識して問題に取り組みましょう。ただし、センター試験を受験する人は、そのための勉強もおろそかにしないように注意することが重要です。
試験の直前になると、多くの受験生は新しい問題だけではなく、すでに解いた志望校の過去問を再び解く傾向も強いようです。こうすると志望校の問題に慣れることができますし、自信もつくでしょう。
ただし、同じ問題を何度も解いていると、考え方が固定されてしまうというデメリットがあります。こうした問題を防ぐために、志望校と同等のレベルのほかの問題に取り組むことも大切です。
赤本を通して過去の試験問題の分析と復習をしっかり行うことで、試験本番に対応できるようになります。赤本のメリットを最大限に活用して、試験本番に備えましょう。