事前に身につけておきたい、面接の基本的なマナーとは?
事前に身につけておきたい、面接の基本的なマナーとは?
近年では、推薦入試やAO入試を利用する受験生の割合が非常に高くなっています。
文部科学省が公表した『平成27年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要』の中では、推薦入試とAO入試によって入学した人の割合は43.5%、私立大学に限った場合には50.6%にもおよぶことが示されています。
AO入試や多くの推薦入試では、面接が重要な審査基準の1つになっています。面接では身だしなみや言葉づかいといったマナーも評価に影響するので、同じように注意を払わなければいけません。
ここでは、面接を受ける人にとって大切な『服装』『言葉づかい』『姿勢』の3つの要素について、基本的な注意点を紹介します。これから面接対策を始める人は、どのような点を意識すれば良いのかを把握しましょう。
服装は細かい点までチェックを!
服装や髪型などの見た目はその人の第一印象を左右する、とても大事な要素です。
制服がある高校の現役生の場合は、入試の面接は制服で受けるのが基本です。ですが、学校の時と同じように、ただ制服を着て臨めば良いわけではありません。細かい点まで身だしなみに注意して、第一印象を損ねないように気をつけましょう。
服装で気をつけたほうが良いポイントの一例を紹介します。
〇服装の注意点
・ボタンは一番上までとめる。
・ネクタイはきちんとしめる。
・ベルトはシンプルなものを選び、なるべく目立たないようにする。
・男子はシャツをズボンに入れて、ベルトを低い位置でしめる「腰ばき」にはならないようにする。女子もスカートを巻きあげず、規則で決められた長さにする。
・アクセサリーやネイルなどは厳禁。
・男子は髪型を全体的に短くまとめて、清潔感があるようにする。
・女子は前髪を短くしたり、髪留めを使うなどして、前髪が目にかからないように注意する。
・男女ともに、髪を染めるのは絶対に禁止。
・シャツやズボン、スカートはきちんとアイロンをかけて、清潔感が出るようにする。
当日は面接が行われている会場だけではなく、控え室でもチェックされている場合があります。身だしなみを整えたいと思った時は、控え室ではなく、トイレで行いましょう。
言葉づかいや話し方にも要注意
言葉づかいや話し方も、面接の結果に影響します。
たとえば面接本番では、敬語を無理に使おうとして不自然な言葉づかいになってしまったり、早口になってしまって言いたいことが充分に伝わらないといった失敗がよくあります。
特に敬語は、話し慣れていないと難しいものです。きちんとした敬語で話せたと思っていても、じつは間違っている所がたくさんあるというケースはめずらしくありません。
言葉づかいや話し方の欠点を改善するためには、目上の人との会話に慣れておくことが大切です。模擬面接を重ねたり、先生などの身近な大人の人と話す機会を増やしたりして、自分が伝えたい情報を自然に話せるように練習しましょう。
座る時の正しい姿勢とは?
面接本番では、座る姿勢にも注意が必要です。
緊張していると、ただ座っているだけでも自分のクセが出てしまったり、無意識に姿勢が崩れてしまうことがあります。こうした問題を防ぐためにも、本番では正しい姿勢を維持することを意識しましょう。
座る時には背すじをまっすぐ伸ばし、前を向きましょう。背もたれに背中をつけたり、足を前に投げ出すような姿勢は印象を悪くします。
男子は足を軽く開いて、グーにした手を膝の上に乗せましょう。
女子は両膝をつけて、足を閉じる姿勢をたもちましょう。両手は重ねるようにして、膝前に乗せるのがポイントです。
ここで紹介したポイントはどれも、基本中の基本のように思えるものばかりです。しかし、普段から意識していないと、いざという時に実践できないものです。
余裕をもって本番に臨むためにも、基本的なマナーを早いうちから理解しておき、模擬面接などのトレーニングを重ねましょう。