本格的な受験のスタート、中学3年の2学期から意識することは?
本格的な受験のスタート、中学3年の2学期から意識することは?
高校入試が近づく中学3年の2学期は、本格的に受験勉強に取り組まなければいけない大事な時期です。この期間にどれだけ成果をあげるかによって、受験の結果は左右されます。
しかしその一方で、2学期は受験勉強と学校の勉強の両立に苦労する時期でもあります。効率の良い勉強スケジュールを立てるためにも、2学期にどのような勉強をすればいいのかを理解しておきましょう。
2学期には復習と過去問を
2学期は1年と2年で習った分野の本格的な復習ができる、最後のタイミングです。
苦手なままにしている分野がある人は弱点を減らし、その上で1年と2年の間に習った基礎を確認することが大切です。
ただし、今まで苦手だった内容を1つ1つ克服していこうとすると、その勉強だけで多くの時間を費やしてしまうかもしれません。苦手な分野の勉強は基本を押さえることに重点をおいて、『苦手』をなるべく『普通』に近づけるように努力しましょう。
できれば、学校で習った範囲の復習は2学期の前半までに終わらせて、後半からは入試問題の分析を行いましょう。志望校の過去問に取り組むと自分のレベルが把握できるので、さらに効果的な勉強計画を立てることができます。
第一志望の学校なら、できれば過去5年分まで過去問を解きましょう。第二志望や第三志望の併願校でも、3年分くらいは取り組みたいものです。
模試の重要性が高まる2学期
過去問だけではなく、積極的に模試に取り組むことも、大事な受験対策です。
2学期からは模擬試験を受ける受験生が増えるので、志望校判定にあらわれる評価の正確性が高くなり、自分の実力を分析する時に役立ちます。
ただし、模試を受ける際には、その結果にあまり左右されないように注意しましょう。
その後の勉強に反映させるために、模試の結果を分析することが大切です。
模試の結果にはどうしても波が出てしまうので、順調に成績を伸ばせるとは限りません。
2学期のはじめのほうで受けた模試の判定が悪いからといって第一志望のレベルを下げたり、模試で良い成績を出すために他の受験勉強の時間を圧迫してまでのめりこむ必要はありません。結果が悪くても『自分の弱点を見つけた』と前向きに考えて、この先の成績アップに役立てましょう。
2学期は受験勉強と学校の勉強の両立、さらには志望校の確定と、やらなければいけないことがたくさんあります。
受験生の2学期はあっという間に過ぎてしまい、年が明けると試験本番は目前です。直前になって後悔をしないように、2学期のうちに復習から過去問、模試といったさまざまな面からの対策を行い、受験に対応できるだけの力をつけましょう。