オリジナルの単語集に、ワークブックの公開も。教育委員会や教育施設が作成する英語学習のツールとは?
オリジナルの単語集に、ワークブックの公開も。教育委員会や教育施設が作成する英語学習のツールとは?
都道府県の教育委員会や、教育に携わる施設の公式ウェブサイトには、実用性のある英語学習の情報を公開しているものがあります。今回は具体的な例として、兵庫県、大阪府の教育委員会、また岩手県立総合教育センター、やまぐち総合教育支援センターが掲載している情報を紹介します。
アプリでも利用可能。兵庫県教育委員会が作成した単語集「はば単」
兵庫県教育委員会は、県内の中学校で使われている英語教科書の中から、英語の授業や日常生活でよく使われる基本的な英単語1,700語を集めた英単語集を作成しました。この英単語集は兵庫県のマスコットである「はばタン」の名前にちなんで「はば単」と名付けられています。「はば単」は紙で使用できるだけではなく、兵庫県教育委員会の公式ウェブサイトからデータをダウンロードすることもできます。ダウンロードしたデータを単語学習用アプリに取り込むと、クイズ形式で覚えたり、発音を聞いたりと、英語学習を効率よく進めるツールとして活用できます。「はば単」に取り上げられた英単語はインターネット上で、QRコードとあわせて掲載されています。
項目別に問題を掲載。大阪府教育委員会のウェブサイト
大阪府教育委員会は、公式ウェブサイト上で自学自習力をはぐくむための「ワークブック問題」を配信しています。配信されている科目は小学校の国語と算数、そして中学校の国語と数学、英語の5科目です。中学校英語では「一般動詞」や「助動詞」「関係代名詞」といったテーマ別のワークブックと、「自己紹介」や「週末の予定(助動詞)」などの日常的なシチュエーションに応じた自己表現を問う補助ワークブックが学年別に作成されており、各テーマのリンクをクリックすると問題がダウンロードできます。
活用問題を掲載している岩手県立総合教育センター
「いわて県民計画」のもとに「いわての復興教育」の推進と「学力向上」の実現を目標に掲げる岩手県立総合教育センターでは、公式ウェブサイト上で活用問題(「習得した知識・技能の活用を通して思考力、判断力、表現力等を育むことを目的」として作成した問題)を公開しています。中学校英語の活用問題は第1学年で18問、第2学年で17問、第3学年で15問作成されており、それぞれに正答例と丁寧な解説が掲載されています。
英語学習に役立つウェブサイトを紹介している、やまぐち総合教育支援サイト
やまぐち総合教育支援センターでは、「やまぐち総合教育支援サイト」という名称で、教育に関する情報を公開しています。サイト内のコンテンツの一つである「学習コンテンツ」では、先述した大阪府教育委員会のワークブック問題をはじめ、教育委員会や大学などのウェブサイトから、英語学習に役立つサイトをピックアップして紹介しています。サイトのタイトルと簡潔な内容、そしてサイトへのリンクがついているので、英語学習に関する情報を効率よく集めることができます。
ここで紹介した4つの事例は各機関の公式ウェブサイトに公開されているので、その都道府県に住んでいなくても利用できます。こうした都道府県が公開する教材に注目し、活用してみてはいかがでしょうか。