222(コラム)

追手門学院大学などが実践する独自の入試「アサーティブ入試」の特徴は?

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追手門学院大学などが実践する独自の入試「アサーティブ入試」の特徴は?

追手門学院大学や神戸山手大学などの一部の大学が、個別面接やグループディスカッションなどの評価を通して合否を決める「アサーティブ入試」という入学試験を導入しています。中でも追手門学院大学は、文部科学省が公表した「大学等における『教職協働』の先進的事例に係る調査」の事例に取り上げられました。ここでは追手門学院大学のアサーティブ入試を例に、この試験の内容をお伝えします。

 

自分の意思を固めて受験ができるアサーティブプログラム

追手門学院大学の公式ウェブサイトでは、アサーティブについて「『相手の意見に耳を傾けながら、自分の意見や考えを主張できる態度』のことであり、『そのために自分を知り表現することが大切になる』という意味」で用いているとしています。高校や塾では、進路指導や志望校を決めるために何度も面談を行います。しかし、「どうして大学へ進学するのか」「大学で学ぶ意味とは何か」といった疑問を通して、自分の将来を深く考えるケースはまだ少ないと考えられています。こうした状況の中、追手門学院大学は、自分の適性ややりたいことを考えながら「大学で学ぶ意義」や「進むべき進路」を見出すことができるアサーティブプログラムを導入したといいます。このプログラムの成果を活かして受験できる入試が、追手門学院大学のアサーティブ入試です。

 

追手門学院大学のアサーティブ入試のプログラムとは

アサーティブプログラムを希望する人は、まずは年に数回実施するアサーティブガイダンスを受けます。2018年度は、5月27日から10月14日にかけて8回実施されます。このガイダンスで説明を聞いた上で、アサーティブプログラムを続けるかが決められます。アサーティブプログラムでは、個別面談、追手門学院大学が独自に開発した「MANABOSS」というインターネット学習システムによる基礎学力適性検査やバカロレアバトル、アサーティブノートへの記録といった活動を通して自分の考えを固め、追手門学院大学に進学を希望する人はアサーティブ入試を受験します。アサーティブ入試では、1次試験にグループディスカッションと基礎学力検査、2次試験に個別面接が行われ、総合的な評価で合否が決まります。アサーティブ入試の場合は、合格すれば終わりというわけではありません。高校生活を充実させ、大学で学ぶ意義をより深く見出せるように、入学前学習として課題が課せられます。

 

追手門大学の2019年度の入試では、9月に前期日程の試験が、11月後半から12月前半にかけて後期日程の試験が行われ、およそ1週間で合否が決まります。アサーティブ入試を導入している学校は今のところ少数ですが、この例のように一般的な入試とは異なる部分に重点を置いた入試もあることを知っておくと良いでしょう。

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