英検CBTがスタート。一次試験を合格した受験者には一免資格を付与
英検CBTがスタート。一次試験を合格した受験者には一免資格を付与
公益財団法人日本英語検定協会が、2018年8月19日に「英検CBT」という検定試験をスタートしました。また、8月10日には一次試験免除(一免)に関する変更点をウェブサイトで公開しています。この英検CBTは、「大学入試英語成績提供システム」の参加要件を満たしていることが確認された民間の資格・検定試験であり、通常の英検とは違うメリットがあります。英検を活用したいと考えている人は、開始前に公表された情報も含めて、英検CBTの特徴を知っておきましょう。
効率良く4技能の受験ができる英検CBT
英検CBTはコンピューター上で受験する英検です。パーテーションで仕切られたスペースに、パソコンとメモ用紙、ペン、スピーキング・リスニング用のヘッドセットが完備された環境で試験を行います。
以前から2級・準2級の英検CBTが実施されていましたが、2018年度8月から2級、準2級、3級を対象とした英語4技能検定試験として新たにスタートしました。通常の英検(紙媒体)と同じ問題形式・難易度でありながら、1日で4技能すべてを受験でき、実施頻度が高い点がメリットです。通常の英検と同じ資格が取得でき、結果は大学入試英語成績提供システムに活用できます。また、通常の英検と英検CBTの同じ級を併願することが可能で、この方法で同じ級を最大5回(通常の英検3回、英検CBT2回)受験できます。2019年度以降は、同じ級を最大6回受験できます。
開始前の変更。初回から英検CBTも一免資格を付与
8月10日に公表された変更点について、日本英語検定協会はウェブサイトで「既存の英検に付与しております一次試験免除(一免)の資格を、英検CBTにおきましても、8月19日(日)スタートの初回から付与させていただくことに致します」と述べています。資格を付与するにあたり必要なシステム改修等の工数上の猶予の問題で、当初は一免資格を付与しないままスタートし、折を見て付与する形を想定していました。しかし各工数の一定の目途が立ったため、一免資格を付与することを発表しました。一次試験に合格したにもかかわらず、二次試験に不合格だった人は一免資格が付与され、通常の英検(紙媒体)なら次回以降に一免申請して受験できます(免除可能な期間は1年間)。英検CBTはすべての受験者が1日で4技能を受験するテストのため、英検CBTの申し込みでは一免申請できないので注意しましょう。
利用しやすい上、英検と同様に一免資格が付与されるようになったことで、活用の幅が広がった英検CBT。ぜひ受験を検討してみてください。