222(コラム)

小学生にとっての算数検定のメリット

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小学生にとっての算数検定のメリット

日本数学検定協会が実施している「実用数学技能検定」は、数学を対象にした領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数を対象にした領域である6級から11級と幼児を対象にした「かず・かたち検定」までが「算数検定」と呼ばれています。全国レベルの検定を通して算数の実力を知ることができる上に、受験での優遇措置をとっている中学校もあり、入試に活用できる可能性もあります。今回は、そんな算数検定のメリットを紹介します。

 

算数の実用的な技能を測る検定試験

算数検定と数学検定は、計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明といった算数と数学の実用的な技能を測る記述式の検定試験として、年間30万人以上の方が受検しています。

算数または数学を学習することで、計算の力や図形の問題を解く力、さらに道筋をたてて考えられる「論理的思考力」、自分の考えを表現できる「コミュニケーション能力」、一方向からの視点だけでは解けない問題に取り組める「多角的な視点」、他にも「読解力」「応用力」といった様々な能力が身につきます。算数検定の受検を通して積極的に算数を学習し、数の楽しさや数字の不思議に幼い頃からたくさん触れることで、苦手意識を持たずに算数好きに成長し、これらの能力を身につけていけるようになると期待されています。

 

算数検定の各級のレベルと受験の優遇措置の例

算数検定と数学検定は原則として受検資格が問われず、誰でもどの級からでも受検できます。ただし算数検定の各級は小学校の学年に対応しており、小学校1年程度のレベルは11級、小学校2年程度は10級、小学校3年程度は9級、小学校4年程度は8級、小学校5年程度は7級、小学校6年程度は6級です。また、5級は数学検定の領域に入るものの、中学入学前の力試しとして小学6年生が受検するケースもあります。

 

数学検定は一般入試や推薦入試などの評価に取り入れているケースが多く、受験で活用できる点もメリットです。中学受験でも、例えば東京都の白梅学園清修中高一貫部では6級以上で一般入試の入試形態によって5点または10点を加算、大阪府の相愛中学校(全コース)では6級以上で、一般入試において、取得級に応じて筆記試験の合計点に加算するなど、一部の中学校で活用されています。

 

算数の学習に慣れ、自ら学ぶ習慣が身につくきっかけに、子どもの算数検定の受検を検討してみてはいかがでしょうか。

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