222(コラム)

子供が本に出会うきっかけを。地域で行う読書推進の取り組み

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子供が本に出会うきっかけを。地域で行う読書推進の取り組み

子供に図書館や家庭で読書をしてもらうために、図書館や教育委員会などの地域の団体は、本に出会うきっかけづくりなどの取り組みを行っています。子供の読書活動をサポートする文部科学省のサイト「子ども読書の情報館」には、そういった地域の取り組みの事例が多く紹介されており参考になります。

 

読書活動をサポートする情報が豊富なサイト

「子ども読書の情報館」には、ユーザーが子供の読書活動のために薦めたい本を投稿し、それぞれの詳細情報が閲覧できるページや、子供と本を楽しむためのヒントや悩みのアドバイスなどが書かれた応援ブログ、そして文部科学省が発信する調査データをはじめとした、子供の読書に関するデータなどが掲載されています。さらにこのサイトでは、文部科学大臣表彰を受賞した読書活動の事例を検索したり、調査研究資料に掲載された全国の取り組み事例を見たりできるなど、地域で行われている読書推進のための活動を知ることができるようになっています。

 

家庭での読書を広める伊万里市の活動

文部科学省の委託調査である平成29年度「子供の読書活動推進計画に関する調査研究」では、都道府県や市町村などで行われた読書推進活動の取り組み事例の概要が掲載されています。その1つである佐賀県伊万里市の「『うちどく(家読)の推進』~うちどく推進室の設置~」は、家庭や個人でも実践しやすい方法に重点をおいた取り組みです。伊万里市は「①親子や家族で本を読む」「②感じたことなどを話し合う」の2つを基本ルールとした「うちどく(家読)」を、学校や幼稚園・保育園や公民館、地域のボランティアと進めています。市内の学校や地域で取り組みの差が出ないように、平成29年度に「うちどく推進室」を市民図書館内に設置し、読み聞かせボランティアと協力して各地域の取り組みに対して指導や助言を行っています。また、市民図書館は「うちどくおすすめの本」紹介文を作成して小・中学校と公民館に配布するなど、積極的な情報発信を行っています。

 

伊万里市は市としては全国で最初の平成19年度から「うちどく」に取り組んできた地域です。上記の2つの基本ルールにもとづいた活動を続けた結果、「うちどく」を始める前の平成16年と始めた後の平成27年に行った、小学2年生と5年生、中学2年生を対象にしたアンケートを比較すると、「読書が大好き」または「好き」、「学校と家での読書を合わせてほぼ毎日読書をしている」と答えた割合がどの学年でも上昇していました。平成29年度には講演会や「家読フェスティバル」などのイベントを行ったり、図書館を使った「調べる学習コンクール」を開催するなど、「うちどく」をさらに発展させた取り組みを行っています。

 

「うちどく」の推進を続けてきた伊万里市では、家族の会話が増えており、コミュニケーションを深めることで家族の絆が強くなっているとの感想が聞かれるようになったなど、取り組みの成果を報告しています。

 

「子ども読書の情報館」やこうした地域の取り組みを、子供に読書を促す参考にしてみてください。

お電話でのお問い合わせ:0120-121-864 お電話でのお問い合わせ:0120-121-864
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