222(コラム)

「考える力」を育むのは幼少期から! 自主的に考える子どもに育てる方法

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変化の激しい時代の中、重要なのは「考える力」

 

近年急速に進化するAIやロボット化により、これまで人間が行っていた仕事や作業はどんどん自動化され、十数年先の産業界や人々の生活は様変わりすることが予想されます。

高度化したAI社会において武器となるのは、人間の持つ思考力や創造力といった「考える力」に他なりません。

 

 

「考える力」とはそもそも何か?

 

まずは、子どもにとって伸ばすべき「考える力」とは一体何かを明らかにする必要があります。

 

よく親が子どもに「よく考えなさい」と言いますが、そもそも「考えるとは何か?」ということを子どもに伝えられているでしょうか?

子どもの考える力を養うためには、まず親の側が考える力について考えておかなければならないのです。

 

まず指標となるのは、企業が求める人材像です。どの会社に就職するかで人生が決まるわけではありませんが、社会に貢献し収入を得ることは、人生の中で大きなウエイトを占めます。

新卒・中途採用を問わず、企業の採用担当者が口を揃えるのは「課題に対して自ら考え、行動できる人材」です。

 

具体的には「論理的思考力」「柔軟な発想力」「コミュニケーション力(伝える力と共感力)」「情報収集能力」などが求められます。

そして、それらの能力を自発的に発揮できることが重要であり、対して指示がなければ動けない「指示待ち人間」は求められていません。

 

 

「なぜなぜ期」を大切に

 

子どもには元来、知的探究心が備わっています。その表れが2歳〜6歳頃の質問期(なぜなぜ期)です。この時期は脳の発達にとって非常に重要とされており、対応の仕方次第で、その後の知能発達に影響を与える可能性があります。

 

質問期の子どもは「なんで?」「どうして?」をしつこいほど繰り返すので、返答に困り、軽くあしらってしまうこともあるでしょう。

ですが、「考える力」にとって「なぜ?」という疑問を持つことはとても大切です。

 

まずは疑問を持ったことを否定せず、受け入れてあげてください。そうすることで子どもは「色々なことに疑問を持ってもいいんだ」と理解します。

決して「そんなことは考えなくていいの!」なんて否定しないようにしましょう。知的探究心の芽を摘むことは避けなければなりません。

 

質問期を有意義に過ごすには、親も「そういえばなぜだろう?」と一緒に考え、楽しむことが大事です。

また、毎回答えを与えるだけでなく「なぜだと思う?」と逆に質問したり、一緒に百科事典やインターネットで調べたりするのも良いでしょう。

 

 

「考える力」は日々の生活からでも鍛えられる

 

子どもの考える力を育む方法に「絵本の読み聞かせ」があります。絵本は子どもの想像力や共感力を鍛えるのにとても有効です。

その際、ただ物語を読み聞かせるだけでなく、感情を込めながら演じるように読むと、子どもは物語の状況を想像しやすくなります。

 

また掃除や洗濯、料理や食器洗いなどの家事を積極的にお手伝いさせるのも非常に有効です。子どもに無理のないものから、少しずつやらせてみましょう。

手先を動かすことで脳の発達を促し、うまくやる方法を自ら考えることで、自発的な思考の発達に役立ちます。

 

子どもは、何でも自分でやってみたいという意欲を持っているものです。うまく出来なかったからといって叱ったり、親が先回りしてやったりしてしまうと、子どもの自発性を奪うことになります。

 

 

子どもと一緒に考え、与えすぎないことが大事

 

子どもの思考力は、日々の会話や日常生活の積み重ねによって育まれます。絵本やお手伝いなどを通じて、自主的に考える力の基礎作りを行いましょう。

 

その際は、親が手を出しすぎたり、答えをすぐに与えたりしてしまわないよう注意し、あくまでも子どもの自主性を尊重することが大切です。

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