まだ間に合う! 秋からの高校入試対策を徹底解説
2学期は何かと行事が多い時期
夏休みが明けて2学期が始まり、中学3年生は高校受験を強く意識し始める時期です。また、夏期講習で頑張った生徒と、夏休みに遊んでばかりいた生徒との間に学力差が生まれてくるタイミングでもあります。
夏の遅れを取り返そうと思っても学校行事が続く場合も多く、勉強時間をなかなか確保できないこともあるかもしれません。では、秋からの入試対策はどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
高校入試まであと4ヶ月
1月になると、私立高校の一般入試が始まります。残された期間はあと3~4ヶ月、いよいよ受験勉強の後半戦がスタートといった時期に入りました。
残された時間を最大限有効に使うためには、志望校合格に向けた戦略を練り、学習プランを立てて進めることが重要です。
焦って闇雲に勉強するのではなく、計画に沿って勉強したほうが無駄は少なく、目標の達成に近づくことができます。学習プランの作成を軽視せずに行ってください。
課題を見つけ、克服する
学習プランの作成に入る前に、まず自分の課題を明らかにしましょう。誰にでも不得意科目や苦手な問題があるはずなので、それをピックアップしてください。
この時期ならば、不得意科目を克服するために時間を割いてもまだ間に合います。逆にこの時期に不得意科目を克服しておかないと後々厳しくなってしまいます。
なぜ不得意科目に手を入れるべきかというと、「伸びしろ」が大きいからです。
得意科目をさらに強化するという方法もありますが、90点取れる科目を95点にするよりも、現在苦手で40点しか取れない科目を50点にするほうが、試験の合計得点は伸びます。
また、90点を95点にするのは至難の業です。それよりも40点を50点にするほうがずっと楽ですし、使う時間や労力も少なく済みます。
苦手分野だからといって諦めるのではなく、「苦手な分、伸びしろが大きいんだ」と考え方を切り替えて勉強に取り組みましょう。
つまずいた問題は基礎からやり直そう
苦手分野に手を入れる際、どうしてもわからない問題や、いつもつまずいてしまう問題があるかもしれません。
そんなときは焦らずに、最初から地道にやり直したほうがむしろ近道です。中学1年生や2年生の教科書から振り返ってみると、「そういうことか!」と急に理解が進むことはよくあります。
模試をうまく活用する
秋からは模試を受ける機会も増えます。結果に一喜一憂するのではなく、模試をうまく活用することが大切です。模試は自分の弱点を分析するのにとても役立ちます。弱点を見つけ、それを重点的に克服していきましょう。
また、本番の高校入試の予行練習としても、模試は最適です。効率的に点数を稼ぐための設問の解き方や時間配分など、入試に欠かせないノウハウを磨くことができます。
もし模試で失敗して点数が取れなくても、問題はありません。むしろ失敗を本番に生かせるので、良い経験ができたと前向きにとらえましょう。
過去問を繰り返し解く
秋からは志望校の過去問にも取り組んでください。授業で習っていない問題が出てくると、得点が取れずに自信を失ってしまう恐れがあるため、過去問はあまり早くからやらないほうが無難です。10月くらいから始めるのが良いでしょう。
過去問を解くと、志望校の問題の傾向がつかめますし、自分の新たな弱みや課題が見つかることもあります。「過去問を解く」→「課題を見つける」→「課題を克服する」というサイクルを地道に続けていけば、おのずと志望校合格に近づいていきます。
過去問は最新のものから始めて、過去10年分程度はさかのぼってみるのがおすすめです。そうすれば、志望校の問題の傾向はほぼつかむことができます。
計画を立てて最高のスパートを決めよう
入試までの残り時間をどう使うかは、入試の結果に大きく影響します。不得意科目があってもまだ間に合うので、焦らず学習計画を練るようにしましょう。
また模試や過去問を繰り返し行い、テスト慣れしておくことも大切です。結果に一喜一憂するのではなく、何が課題なのかを明確にし、ひとつずつ克服して志望校合格を目指してください。