「英語日記」を中学生から始めるメリットとは?
英語日記で英会話をマスターできる?
英語学習の方法として有名なのは音読や問題を解くことですが、より効率的な英語学習として、英語で日記を書く「英語日記」が注目を集めています。
しかし、英語で日記を書くだけで、本当に英会話をマスターできるのでしょうか。
英文を書く機会が少ない
日本の中学校や高校における英語教育で不足していると言われるのが、英文を書くことです。
特に自分の意見や考えを英語で記述する機会は少なく、日本人が英語を話せない要因のひとつと考えられます。
英語を話すということは、自分の考えや相手に伝えたいことを頭の中で日本語から英語に変換する作業でもあります。常日頃から自分が考えていることを英語のフレーズとして体に染み込ませておかないと、スムーズな会話は難しいでしょう。
中学校から大学まで英語教育を受けてきたにもかかわらず、英語が話せないという人はたくさんいます。多くの単語や例文を暗記し、リスニングの授業も受けているので、相手が話していることは何となく理解できるものの、自分が話す番になると途端に口ごもり、気持ちをうまく伝えられないのです。
英語日記で英語が話せるようになる理由
英語がスラスラと口から出てこないのは、「オリジナルの英語フレーズ」の引き出しが少ないからです。
オリジナルの英語フレーズとは、自分が普段考えていることや興味のあること、悩みや心配、将来の目標や課題など、いわゆる「自分の言葉」を英語のフレーズにしたものです。
これはまさに普段友達と雑談するときに話すような内容であり、実際の会話でそのまま使うことができます。オリジナルの英語フレーズの引き出しを増やすのに最適なのが、英語日記というわけです。
英語日記の効果
「英語が話せるようになりたいわけではない」「英語の成績が上がればいい」という中学生や高校生にも、英語日記を使った学習方法はおすすめです。
英語で日記を書き始めると、わからない単語やイディオム(複数の単語が組み合わさり特別な意味になる英語の慣用表現)がたくさん出てきます。その都度自分で調べて文章を書いていくうちに自然と単語やイディオムが頭に入り、毎日書き続けることで忘れにくくなっていきます。
また、実際に起こった出来事とセットで記憶されるので、単語帳や単語カードで機械的に暗記していくよりもずっと効果的です。
日記に書きたいことをどう英語で表現するのかわからないときは、学校や塾の先生に質問したり、「Google翻訳」などを使ったりして調べてみましょう。調べてみるというプロセスも英語学習には大切で、新しい単語やフレーズ、文法を学ぶきっかけとなります。
このように英文を毎日書く習慣を身につけることで、自然と英語力がアップし、テストや入試の英作文対策になります。
英語日記の書き方
それでは具体的にどのように英語日記を書けば良いのでしょうか。
最初は簡単な文章で構いません。「放課後に友達とショッピングセンターで買い物をした」「今日は一日中雨だった」「部活の練習がきつかった」など、その日起こった出来事を書くところからスタートしましょう。
英語で書くことに慣れてきたら、「今日友達に冷たい態度を取ってしまい後悔している。明日はやさしくしようと思う」というように、出来事に対する自分の感想や考えも加えるようにします。
また最初から長い文章を書こうとすると続きません。短くても良いので毎日書くことが大切です。
英文添削サービスを活用しよう
自分で作った英文が正しいのか気になったら、英文添削サービスを使ってチェックするのも有効です。
「Ginger Page」というサイトは、英文を入力すると自動で添削してくれます。スペルミスも直してくれるので英語日記の強い味方になります。
これらのツールやアプリをうまく活用し、英語日記を書いてみましょう。