人気職業「プログラマー」「システムエンジニア」になるには?
近年人気の職業として注目
大人になったらなりたい職業として、人気が高まっている「プログラマー」と「システムエンジニア」(SE)。どちらも注目度の高い職業ですが、具体的にどうすればなれるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
「プログラマー」と「システムエンジニア」の違い
一般的には「プログラマー」と「システムエンジニア」は同列に扱われることが多く、どちらもコンピュータ・プログラムを作る職種として捉えられています。しかし、IT業界においては両者を明確に区別しているケースが多いです。
両者の違いを一言で説明すると、「システムエンジニア」はプログラムの元となる設計書を作る人で、「プログラマー」は設計書に沿って実際にプログラミングを行う人です。
多くの場合は、まずプログラマーとしてプログラミングの経験を積み、その後システムエンジニアへステップアップするというルートをたどります。
「プログラマー」と「システムエンジニア」の魅力
IT化が進んだ現代において、プログラマーとシステムエンジニアが活躍する場面は非常に多く、どちらも現代社会に欠かすことのできない職業です。
スマートフォンのアプリやゲームをはじめ、銀行のATMやデジタル家電、自動車など、生活のあらゆる場面でプログラムは活用されています。最先端のAIやロボット業界においてもプログラミングは大きな役割を果たしており、今後もその重要性は増していくことでしょう。
プログラマーやシステムエンジニアは、「手に職をつけたい」という人にも向いています。優れたプログラミングの技術さえ持っていれば、さまざまな業界や会社で活躍できますし、転職や独立に強いというメリットがあります。
「プログラマー」になるには?
プログラマーになるには、専門学校や大学の情報処理系・工学系の学部でプログラミングの基礎を学んだ後に、IT系企業に入社するのが一般的ですが、必ずしも入社前にプログラミングを学んでおく必要はありません。
というのも、多くの企業で社内研修制度が充実していて、文系出身者やプログラミング未経験者でも、問題なくプログラムが組めるようになるためです。実際に活躍しているプログラマーの中には、文系出身者やプログラミング未経験者が多くいます。
「システムエンジニア」になるには?
システムエンジニアもプログラマー同様、専門学校や理系の学部でプログラミングの基礎を学んでから入社するケースと、プログラミング未経験の状態で入社するケースがあります。
システムエンジニアはプログラムの基礎となる設計書を作るのが仕事というのは、前述した通りです。設計書を作るためにはプログラミングの知識に加え、クライアント(顧客)の求める要件をプログラムに落とし込む力やコミュニケーション能力、ドキュメント作成能力などが求められます。
一般的にシステム構築は複数のメンバーがチームとなってプロジェクトを進めていきますが、システムエンジニアが複数のプログラマーをまとめるリーダーとなるケースも少なくありません。
プログラミングスキルだけでなく、人とのコミュニケーションが必要となる職種なので、「会話が好き」「人と接する仕事に就きたい」という方にシステムエンジニアは向いているといえます。
関連する資格や認定試験
プログラマーやシステムエンジニアになるために必須の資格や認定試験は特にありません。とはいえ、関連資格を取得する過程で学習したことが後々役に立ったり、資格を持っていることで給与が上がったり、人事考課で有利になる場合もあるので、資格取得を検討する価値はあります。
最もメジャーな資格は、国家試験である「情報処理技術者試験」です。「情報処理技術者試験」の中には12種類の試験区分があり、それぞれ難易度も異なります。
難易度が低い試験としては「ITパスポート試験」、レベルが高く難しい試験は「システム監査技術者試験」や「ITストラテジスト試験」などがあります。
目的や使用用途によって試験が細かく分かれているので、自分に合った試験を選んでチャレンジしましょう。