222(コラム)

【2021年度新学習指導要領】中学校の教科書や授業はどう変わったか?

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2021年度よりスタート

2021年度から中学校において、新学習指導要領が導入されることになりました。既に学校では、新しい教科書を使った授業が始まっています。

具体的に、教科書や授業にどのような変更があったのでしょうか。

 

新学習指導要領のねらいとは?

まずは、文部科学省が掲げる学習指導要領改訂のねらいを確認しておきましょう。

今回の改訂では「新しい時代に必要となる資質・能力の育成と、学習評価の充実」が掲げられています。具体的には、次の3つがポイントです。

 

・学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養

・生きて働く知識・技能の習得

・未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成

 

この3つのポイントを実現するための手段として、「新しい時代に必要となる資質・能力を踏まえた 教科・科目等の新設や目標・内容の見直し」と「主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ ラーニング」)の視点からの学習過程の改善」が行われています。※1

 

※1出典:文部科学省「新学習指導要領について」より

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/044/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2018/07/09/1405957_003.pdf

 

 

「英語」の変更点

次に、教科毎に具体的な変更点を見ていきましょう。

英語に関しては、今回最も大幅な変更が加えられました。コミュニケーション能力を高めることを重視し、自分の考えを表現できるようになることが求められます。

 

従来は中学校で1200語程度の語彙を学習しましたが、新学習指導要領では小学校で600~700語程度、中学校で1600~1800語程度と語彙数が増加。文法のカリキュラムも全体的に前倒しされ、以前よりも内容が高度化していることが伺えます。

 

また学校での授業においては、英語を使って自分を表現する活動により時間が割かれるため、語彙や文法などの基礎は家庭内でしっかりと復習し、知識を定着させておく必要があるでしょう。

 

英語力強化には語彙力が欠かせません。学校の授業だけで単語やイディオムを暗記するのは難しいので、家庭内で単語帳や単語カードなどを活用して、着実に暗記していくことをおすすめします。

 

 

「数学」の変更点

従来の数学では問題を解くことの比重が大きかったですが、新学習指導要領では問題を解くだけでは終わりません。「理由」や「考え」を問われ、考え方を自分の言葉で表現することが求められます。

 

例えば、問題の条件を一部変更したらどうなるかを考える、他の解法を考えて発表するなど、応用力や思考力が問われるようになります。公式や解法の丸暗記だけで対処するのは困難です。

 

そこで必要となるのが「本質的な理解」です。数学の本質的な理解を深めるためには、公式や定理を確実に覚えるだけでなく、授業中に先生や他の生徒の解き方・考え方をしっかりと聞き、それをノートに書く習慣をつけることが大切です。

 

数学の問題の解き方は1つとは限りません。色々なパターンの解き方を身につけていくことで、本質的な理解が深まり、数学力が養われます。

 

 

「プログラミング」の変更点

新学習指導要領では、技術・家庭科(技術分野)の授業において、「計測・制御のプログラミング」に加えて「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」を学びます。

 

ソフトウェアの使い方だけでなく、ネットワークの活用やプログラミングによる問題解決といった、より能動的で応用力や思考力が求められる内容になっています。

 

家庭内でできる学習としては、ゲームなどでプログラミングに慣れ親しんだり、インターネット上でプログラミングを学べるサービスを活用したりするのがおすすめです。

 

 

授業についていくには?

学習指導要領の改訂によって、全体的にカリキュラムや授業内容が高度化しています。授業についていくためには、学校の授業をきちんと受け、授業で習ったことは家庭内で復習するという習慣を身につける必要があるでしょう。

 

わからないことはそのままにせず、先生に質問するなどして、一歩一歩着実にマスターしていくことが大切です。

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