222(コラム)

英語学習の「ディクテーション」とは? 効果や学習方法を解説

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英語が苦手な日本人

日本人は英語が苦手とよくいわれます。事実、英語に苦手意識を持っている方は少なくないはずです。

しかし、英語ができるかどうかは将来の進路にも大きく関わります。将来の可能性を広げるためにも、英語を書いたり話したりする技能を身につけることが大切です。

英語学習にはさまざまな手法がありますが、その中でも効果的な方法として有名なのが「ディクテーション」です。

 

「ディクテーション」とは?

ディクテーションとは、聞き取った音声を文字に書き起こしていく学習方法のことです。

英語を1語ずつ正確に聞き取り文字に起こす力が求められるので、リスニング力はもちろん、単語や文法の知識、発音の仕方などを総合的に鍛えられます。

 

聞き取った音声を追うように声に出す「シャドーイング」と似ていますが、シャドーイングは話す能力(スピーキング)を鍛えるのが目的の学習方法です。

期待できる効果が異なるので、違いを覚えておくと良いでしょう。

 

 

ディクテーションのメリット

ディクテーションを行うことで、さまざまなメリットを得られます。

 

1つ目が、リスニング力の向上です。英文を繰り返し聞くことになるため、英語特有の音のつながりや変化など、細かな点を理解できるようになります。

 

2つ目が、自分の弱点を明らかにできる点です。「単語そのものを知らなかった」「発音がわからなかった」など、なぜ聞き取れなかったのか明らかになるため、どんな勉強をすれば良いのか明確になります。

 

3つ目が、文法力や分析力がアップする点です。英語で文章を書くことで、英文法に関する知識を得られます。

また、どうしても聞き取れなかった部分を文脈や知識から推測する能力の向上にもつながります。

 

 

ディクテーションのやり方

ディクテーションは、ただ英語を聞いて書き起こすのではなく、ステップをいくつか踏んで行う必要があります。学習効果を高くするためには、手順ごとのコツを覚えておくことが重要です。

 

 

手順1:音声を聞く

いきなりディクテーションを始めるのではなく、用意した音声を何回か聞いて、全体の大まかな内容を把握することが重要です。内容を意識して聞いておくことで、ディクテーションを行いやすくなります。

この時、教材に付属しているスクリプトや解説は見ないで音声を聞くようにしましょう。

 

 

手順2:1文ずつ区切りながら音声を聞く

音声の内容を把握できたら、1文ずつ区切りながら音声を聞き取り、ノートに文章を書いていきます。1回で聞き取れなかった場合は、少し戻って聞き直しましょう。

 

ただし、繰り返しても聞き取れない場合は、諦めて次の文章に進むようにします。次の手順に進んで、聞き取れない原因を考えることが大切です。

 

 

手順3:間違いをチェックする

自分で書き取った文章と、教材の解説などの文章を照らし合わせて、間違いをチェックします。

この時、自分がなぜ間違ったのかを分析することが重要です。

 

知らない単語や熟語で聞き取れなかった、発音が思っていたものと違った、音声のスピードに追い付けなかったなど、間違える原因はいくつか考えられます。

なぜ間違えたのかを把握すれば、自分が何を勉強していけば良いのか明確にでき、英語力を高めることが可能です。

 

 

ディクテーションを行う際のコツ

ディクテーションは、知らない単語や熟語が多い音声を聞いても効果が薄くなってしまいます。知っている単語が多く、難易度が低めの教材でチャレンジしてみてください。

通常のリスニングよりも時間がかかりやすく、集中力も求められるため、音声は数分で終わる短めのものを選ぶのがコツです。

 

また、音声を短く区切り過ぎると、文章全体の構成がわからないため、効果が薄れてしまいます。聞き取るのに慣れたら、徐々に音声を区切る間隔を伸ばしていくのもおすすめです。

 

 

他の学習方法とも組み合わせることがポイント

ディクテーションは、時間がかかり集中力も求められる学習方法です。ディクテーションだけではなく、他の方法も組み合わせて行っていきましょう。

ディクテーションでわかった弱点を、他の勉強で補うようにすると、効率的に学習を進められます。

 

特に、音声をほとんど聞き取れない、理解できないといった場合は、学習効果も得られません。基礎的な単語や文法を身につけてから、ディクテーションに取り組むことが大切です。

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