しなくても大丈夫? 現代文の勉強時に意識したいポイントを解説
現代文は勉強しなくて良い?
「現代文はセンスが大切だから」と、あまり勉強していない方も少なくないでしょう。実際に、あまり勉強をしていなくても高得点を取れてしまうことがあるのが現代文です。
しかし、対策を行っていないと、点数を安定させるのが難しくなってしまいます。
また、国語だけでなく、数学や理科など、その他の教科でも問題文は日本語で書かれています。現代文を勉強して、正しく文章を理解できるようになることは、成績アップには欠かせません。
現代文の種類
現代文は、大きく評論文と小説文に分けられます。
評論文は、筆者が自分の意見を主張するための文章です。筆者がどのような主張をしたいのか、どのような論理展開になっているのか、段落ごとの役割が何か、などを理解しながら読む必要があります。
文章の構成が理解できないと、安定して点を取るのが難しくなってしまいます。
小説文は、評論文と異なり、筆者の主張が明確に出てくるものではありません。あるシーンで登場人物がどのような心境なのか、それがどのように変化していくのかを意識して読み取る必要があります。
細かな違いこそあるものの、どちらの場合も文章を論理的に読むことが重要です。
現代文で求められる力1:語彙力
現代文で得点アップを狙うには、「語彙力」が欠かせません。漢字や熟語、慣用句などを知らないと、文章を読んでも理解するのが難しくなってしまいます。
特に、評論文では日常的に使わない単語が使われることが多いです。
語彙力を身につけることで、文章を確実に解釈できるようになり、正しい解答を導きやすくなります。
現代文で求められる力2:文法力
現代文では、主語や述語を判別したり、省略された主語を理解したりする「文法力」も求められます。1文が長い場合は、主語や述語、修飾語がどの単語にかかっているのかなどがあいまいになりがちです。
基本的な文法の知識が身についていない場合は、文法の勉強も語彙力強化と併せて行いましょう。
現代文で求められる力3:読解力
「読解力」は、読んだ文章の内容を理解・解釈する能力を指します。特に、筆者の主張を述べる評論文においては、読解力の向上は欠かせません。
読解力を高めるためのポイントは、文章中の接続詞に注目することです。
例えば、「しかし」や「一方で」といった逆説を意味する接続詞の後には、今まで展開していた意見とは逆の内容が展開されることになります。
「つまり」などの結論を意味する接続詞の場合は、そこまで語っていた内容がまとめられた文章が記載されます。
接続詞を意識しながら文章を読むことを心がけると、筆者の主張がわかりやすくなるはずです。
現代文で求められる力4:解答力
現代文の試験で得点を安定させるには、正解に導くためのテクニックとして、「解答力」も重要です。
マーク問題の場合は、「選択肢を見て正しいものを選ぶ能力」が、記述問題の場合は「論理展開などを理解して、必要な情報を指定の文字数に収める能力」が求められます。
現代文では、文章の中に解答につながる根拠があります。言い換えれば、文章中から判断できない内容は、それが例え事実だとしても答えにはつながりません。
解答の根拠となる文章を探すクセをつけておくと、現代文で正しい解答を導き出せるようになっていきます。
現代文の効率的な勉強方法
他の教科とは異なり、現代文は正解をただ覚えるだけでは成績が伸びません。問題演習を繰り返して、思考力や解答力を身につけることが大切です。
読書が好きな方は、本を読むのも良いでしょう。語彙力や読解力、速読力の強化につながります。特定のジャンルに偏るのではなく、幅広いジャンルを読むようにすると、現代文で問われる語彙力を増やしやすくなります。
本を読むのが苦手な方は、受験用の参考書に取り組むのがおすすめです。受験で出題された文章が取り扱われていることが多いため、読み方に慣れることができます。
普段使わない専門用語などに触れられる点もメリットです。
また、問題演習を行った後は、必ず復習を行いましょう。なぜ答えられなかったかを理解しておかないと、似たような問題で再び間違える恐れがあります。
現代文は、勉強をすれば他の教科の成績アップにもつながる科目です。語彙力や読解力を伸ばすために、勉強時間を確保しておきましょう。