222(コラム)

勉強は朝が最適? 朝学習のメリット

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朝学習はメリットがたくさん

勉強を行うのは朝が良いといわれることがあります。実際に、朝の時間を使って勉強などを行う「朝活」も、社会人の間で一般的になってきました。子どもにとっても、朝は勉強に適した時間です。

 

しかし、具体的になぜ朝学習は良いとされているのでしょうか。

 

朝学習のメリット1「集中力を上げやすい」

人間の脳は、眠っている間に記憶の整理を行います。目が覚めた直後は思考が冴えているうえに、眠ったことで疲れも取れているため、集中力や思考力を上げやすい状態にあるのです。

友人からの連絡やテレビ番組といった誘惑も夜より少なく、集中して勉強を行えるでしょう。

 

また、朝は起きてから学校に行くまでと、自由に使える時間が限られます。短い時間の中で勉強を終わらせる必要があるため、自ずと集中できるようになります。

 

 

朝学習のメリット2「学習習慣が身につく」

朝学習は、学習習慣を身につけやすいのもメリットです。習慣を身につけるためには、毎日決まった時間に同じことを繰り返すのが良いとされています。

 

夕方や夜は、友だちから遊びに誘われたり、家族の予定が入ったり、習い事があったりと、毎日同じ時間に勉強をするのが難しいはずです。

 

一方で、朝なら6時に起きてご飯を食べて登校の支度をするなど、ある程度決まった動きをすることが多いはずです。少し早起きしたり、時間の使い方を見直したりすれば、勉強時間を確保できるでしょう。

 

この時、まとまった勉強時間を取る必要はありません。朝にたくさん勉強しようと思っても、集中力が落ちたりやる気を保てなかったりして、勉強が嫌になってしまいます。

量よりも質を重視して、隙間時間を勉強に充てれば十分です。長く勉強するのではなく、短い時間内でどれだけ集中して勉強できるかを意識すると良いでしょう。

 

 

朝学習に向いているのは「アウトプット」

勉強は、知識を覚える「インプット」と、覚えた知識を使って問題を解く「アウトプット」に分けられます。頭がすっきりした状態の朝は、思考力を求められる勉強に適した時間です。

 

朝学習では、記述問題や計算問題といった、思考力が必要なアウトプット系の勉強を行うのがおすすめです。難しすぎる問題ではなく、適度に頭を動かせる問題にチャレンジしてみるのが良いでしょう。

 

また、前述のように、人は寝ている間に記憶の整理を行っています。寝る前に覚えたことは記憶に残りやすいといわれているため、夜は単語の暗記などインプット系の勉強に適した時間です。

夜暗記したことを、朝の勉強時間に復習するようにすれば、効率的に勉強を行えます。

 

 

朝学習の効果を高めるコツ

せっかく早起きしても、頭が働いていない状態では朝学習の効果が薄れてしまいます。

朝起きたら、軽く体を動かしたり朝日を浴びたりして、脳を覚醒させてから朝学習に取り組むのがコツです。

 

また、朝食を食べることも重要です。朝食を食べない子どもよりも、毎日食べている子どもの方が、学力の高い傾向にあることが、文部科学省の行っている「全国学力・学習状況調査」からもわかっています。※1

 

ただし、食後よりも、適度に空腹感を覚えている時の方が集中力は上がりやすいです。朝学習の効果を最大限発揮したい場合は、朝食は勉強を済ませてから摂った方が良いでしょう。

 

※1参考:文部科学省「「早寝(ね)早起き朝ごはん」って知ってるかな?」

https://www.mext.go.jp/kids/find/kyoiku/mext_0020.html

 

 

睡眠時間も大切なポイント

朝学習の時間を確保するためには、早起きしたりだらだら過ごす時間を削ったりする必要があります。

特に、早起きをする際に注意したいのが、睡眠時間を削らないことです。

 

睡眠時間を削って寝不足の状態が続くと、疲れが抜けずに集中力が続かなかったり、体調を崩しやすくなったりします。

夜更かし気味で眠る時間が遅いという場合は、少しずつ早寝の習慣をつけることから始めてみましょう。いきなり早寝早起きの習慣を身につけるのは難しいので、10分ずつなど、段階的に起床時間を早くすることをおすすめします。

 

朝の時間帯は、子どもも大人も脳が冴えている時間帯です。家族そろって、朝学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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