成績を伸ばすために知っておきたい「学習曲線」の基礎知識
勉強してもすぐに成績は上がらない
勉強を始めたものの、なかなか成績がついてこない……。このような経験を持っている方は多いはずです。
どのような方法を試すにしても、勉強をしたからといってすぐに結果が出るわけではありません。場合によっては、成績が上がる前段階で勉強を止めてしまっていることも考えられます。
成績を伸ばしたり、資格試験などで結果を出したりするために知っておきたいのが、「学習曲線」です。
学習曲線とは?
学習曲線は、勉強した時間とその成績(結果)の関係性を表したグラフです。ラーニングカーブとも呼ばれ、横軸が時間を、縦軸が成果を表します。
多くの方は、勉強や部活の練習などに時間を費やすほど、その時間に比例して成績が伸びていくイメージを持っているかもしれません。
しかし、実際には右肩上がりに成績が伸びるわけではなく、はじめは低い位置で停滞しながら、徐々に曲線を描くように成果が出始めます。
成績がすぐに上がる、成果がすぐに出ると考えながら物事に取り組んでいると、思うような結果が出ず、やる気を失ってしまいかねません。
学力はすぐに伸びるものではないと理解しておくことがポイントです。
学習曲線の3つのステージ
学習曲線は、大きく「準備期」「発展期」「高原期」の3つのステージに分けることができます。ステージごとの違いを知っておくことは、勉強へのやる気を維持するために重要です。
準備期
学習曲線における最初の段階が準備期です。勉強においては、基礎的な学力や知識を覚える期間に当たります。非常に重要な期間ではあるものの、努力しても目に見えた成果が出にくい期間(停滞期)でもあります。
発展期
準備期を終え、身につけた学力や知識を活用して成長できる時期が発展期です。成果が目に見えやすく、モチベーションを保ちやすい期間でもあります。
高原期
次の発展期を迎えるための準備期間が高原期です。発展期のような成果が出にくくなります。
勉強は、この3つの期間を何度も繰り返しながら行われます。成果が現れにくい準備期や高原期は不安を感じたり、勉強に嫌気がさしたりするかもしれません。
しかし、成果が出ない停滞期を乗り越えると、より大きな結果を出しやすくなります。
勉強するほど成長スピードは早くなる!
学習曲線において、準備期・発展期・高原期の3つは、何回も繰り返し行われるものです。最初のうちは準備期や高原期が長く続く傾向にありますが、徐々に期間が短くなっていきます。
つまり、勉強を継続すれば、成果が短期間で目に見えるようになりやすいということです。
勉強しても成績が伸びないと諦めてしまうのではなく、焦らず継続することが大切です。
諦めずに継続して勉強に取り込もう
勉強を頑張っていても、必ず成果が現れにくい停滞期は訪れます。目に見える成果が出なくても、諦めずに勉強を続けることが大切です。
勉強を続けていれば、また発展期が訪れて、成績が伸びていきます。
ただし、準備期や高原期がどれくらい続くのかは人によって異なります。
「今は停滞期だから」という気持ちで、余裕を持って勉強に取り組むようにすれば、成果が現れなくてもやる気を保てるのではないでしょうか。
毎日の習慣にすることが大切
勉強を継続するとはいえ、週に1回だけ本腰を入れるなど、たまにしか行わなければ意味がありません。少しずつでも良いので、毎日の習慣にすることも重要です。
毎日勉強を続けられないという場合は、目標を立てておくのがおすすめです。
「志望校合格」や「資格取得」、「定期テストで全教科80点以上」など、最初に大きな目標を決めてみてください。
大きな目標に対して、毎日どれくらいの勉強を行えば良いのか逆算すれば、小さな目標がたくさんできるはずです。小さな目標を日々こなすようにすれば、自然と勉強を習慣化できます。
成績がなかなか伸びなくても、諦めなければ必ず成果は出てきます。気楽な気持ちで勉強を続けることを心がけましょう。