【大学受験】現代文の解き方のコツ。センスに頼らず高得点を目指そう
現代文を解くにはセンスが必要?
「現代文にはセンスが必要」とよくいわれます。「得点の上げ方がわからない」「読書の習慣がないから現代文はできない」と考えている受験生も多いかもしれません。
しかし、センスや読書習慣がない方でも、コツや読み解き方を把握すれば、現代文は高得点を狙える分野です。センスがないからと諦めるのではなく、問題の解き方やコツを理解することを心がけましょう。
現代文を読み解くコツ1:客観的に文章を読む
現代文を解くための基本は、文章を客観的に読むことです。
現代文の問題で問われるのは、筆者の考え方や登場人物の心情です。その文章を読んで自分が何を思ったかは、正解には関係ありません。
また、「一般的にいわれているから」といった内容は、事実だとしても答えにならない点に注意が必要です。
現代文の問題における「正解」は、自分の意見や一般論ではなく、あくまでも筆者が文中で伝えていることです。自分がどう思ったか、実際に正しいかどうかで解答するのではなく、筆者の立ち位置から問題に取り組むことが大切です。
現代文を読み解くコツ2:接続詞や指示語を確認する
文章を読む時は、接続詞に注目することが大切です。
「つまり」や「このように」といった接続詞は、筆者の結論につながることが多いため、忘れずに確認しておきましょう。具体例を示す「例えば」や、筆者が強調したい内容が書かれる「しかし」などにも注目すると、より文章を読みやすくなります。
また、「これ」「それ」といった指示語が出てきたら、何を指しているのか把握することもポイントです。指示語が何を指しているかわからないまま文章を読み進めると、内容を取り違える可能性があります。
指示語は問題に関係することも多いため、間違えていると失点につながりかねません。設問に直接関係ないものだとしても、指示語が出るたびに内容を確認しておくと安心です。
現代文を読み解くコツ3:主語・述語を判断する
文章の主語と述語を判断することもポイントです。文中に明記されていれば問題ありませんが、主語・述語がわからないまま問題を解くと、失点につながる恐れがあります。
特に、選択式の問題では、本文と選択肢の主語・述語が一致していない場合が多くあります。主語や述語を判断せずに文章を読んでいると、選択肢に惑わされて間違える可能性が高いです。不用意なミスを減らすために、主語と述語を意識しながら文章を読んでいきましょう。
現代文の問題を読み解く手順
現代文の試験では、最初に文章ではなく設問を確認するクセをつけましょう。事前に設問を把握することで、読む時に注意するべき場所がわかりやすくなります。
現代文にかける時間を大きく減らせるため、見直しにかける時間を増やせるのもメリットです。
設問を読み終わったら、文章中の接続詞や指示語、主語・述語などを確認しながら、文章を読んでいきます。傍線部にあたったら改めて設問をチェックして、文中の表現を使って言い換えを行いましょう。
現代文を解くのに必要な力
現代文の問題を解くのに必要な力は、大きく読解力・語彙力・論理力の3つです。
文章を読んで内容を理解する読解力は、音読や文章の要約を行うと鍛えられます。実際の試験においては、文中で何度も出てくるキーワードを追っていくことを意識するのが有効です。
語彙力を高めるには、本や新聞、教科書など、さまざまな活字に触れることが大切です。知らない言葉を見かけたら、すぐに調べる習慣も身につけましょう。
また、現代文の問題を解くには、正しい結論を導き出すための論理力も欠かせません。論理力は、現代文の勉強をしていく中で身につけることができます。
苦手意識を持っている方こそ、解法のコツをつかむために現代文に取り組んでみてください。