222(コラム)

中学受験の合否を分ける「算数」の勉強法

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中学受験の合否を分ける算数

中学受験において、算数は合否を大きく左右するといわれる重要な教科です。その理由は2つ考えられます。

 

1つ目の理由は、配点の割合が高いことです。中学受験は、全教科の総合得点で合否が判断されます。具体的な比率は学校によって異なりますが、理科や社会よりも配点の割合が高い算数は、必然的に合否に影響しやすくなります。

 

2つ目の理由は、得点差が大きくなりやすいことです。学年が上がるごとに、算数が苦手な子どもは多くなっていきます。合格者と受験者全体で平均点に差があるというのは、算数の試験ではよくあることです。

得意な子は算数で点数を稼げますが、苦手な子は算数が大きく足を引っ張ってしまいます。

 

 

小学校で習う算数とは異なる中学受験の算数

中学受験の算数は、小学校の授業で習う内容が発展した形で出題される傾向にあります。中学校で習う方程式を知っておく必要はありませんが、論理的に考えなければ解けない問題があるのも事実です。

 

さらに、つるかめ算やニュートン算といった特殊算をはじめ、小学校の授業ではあまり触れない知識も要求されます。小学校の授業を受けるだけでなく、問題集などで中学受験の問題形式に慣れることが大切です。

 

 

受験の算数で求められる3つの力

中学受験の算数では、主に3つの力が求められます。

 

1つ目が「計算力」です。計算力は、算数・数学の基礎になるものです。ケアレスミスなく正確に計算できる力がなければ、高得点を狙うことはできません。

ただし、受験には時間制限があります。正確に計算できる力に加えて、素早く問題を解ける力も重要です。

 

2つ目が「思考力」です。初めて見る問題でもうろたえずに、文章や図から情報を整理したり、公式や解法を導き出したりする能力が必要になります。

問題の解法が1つではなく、2つや3つあることも考えられます。多くの解き方や考え方を導き出せるように、柔軟な思考力を身につけましょう。

 

3つ目が「表現力」です。算数の試験では、答えを出すまでの途中式が得点につながることもあります。見方を変えれば、途中式を間違えると、答えは合っていても減点されてしまうのです。

 

さらに、考え方自体は正しくても、採点する人が書いてあることを理解できずに間違いと判断される可能性もあります。答えまでの道筋を他人に伝えられる表現力も、欠かせない能力のひとつです。

 

 

算数の勉強は「振り返り」が大切

算数の勉強は、間違えた問題を振り返ることが大切です。○×をつけて答え合わせをするだけでは、自分の苦手を解消することはできません。

 

間違えた問題は、「なぜ間違えたのか」を知ることが大切です。例えば、計算ミスで答えを間違えた時は、なぜ計算ミスをしたのかを把握して、次にそのミスを犯さないように意識する必要があります。

 

考え方自体がわからなかった時は、解答や解説を見ながら解き直してみましょう。

苦手な範囲も、正しい解き方を少しずつ理解していくことで、徐々に正解できるようになります。

 

 

基本問題で確実に点を取れるようになろう

中学受験の算数は、小学校の授業で習う基本的な公式を理解していることが前提で出題されます。簡単な図形や計算といった基本問題は、確実に得点できるようになることが大切です。

 

基本的な問題を確実に正解するだけで、ある程度の点数は見込めます。他の問題で得点を重ねられれば、十分合格ラインに届くということです。

 

また、途中式を書いて、解き方や考え方を後から見直せるようにすることも重要です。問題によっては、途中式がなかったり、間違えていたりするだけで減点される場合もあります。日頃から、計算式を書く癖をつけておきましょう。計算式を残すことは、計算ミス防止にもつながります。

 

算数は、勉強をすればしっかりと点数を伸ばせる科目です。基本的な学習を繰り返して、志望校合格を目指しましょう。

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