222(コラム)

幼児とって「遊び」は学びのチャンス! 効果を高めるためのポイント

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遊びは幼児にとって重要な「学習」のチャンス

「遊んでばかりいないで勉強しなさい!」と両親に怒られたり、我が子を叱ったりした経験をお持ちの方は多いかもしれません。

 

しかし、幼児養育において、遊ぶことは生きていくうえで必要な能力を育む「学習」と考えられています。大人からは遊んでいるように見える行為でも、子どもはさまざまなことを獲得しているのです。

 

では、遊ぶことは小さな子どもにとってどのような効果をもたらすのでしょうか。

 

 

遊びによる効果1:体力や身体能力の向上

鬼ごっこや追いかけっこ、ボール遊び、公園の遊具を使った外遊びは、幼児の心肺機能や身体能力を向上させます。

歩く、走る、跳ねる、投げる、転がるなど、遊びの中でさまざまな動きを行う中で、運動の仕方や、体のコントロール方法などが身に着くのです。

 

さらに、遊びを通じて感じられる楽しさや成功体験は、自主性や自己肯定感を高めるきっかけにもなります。

 

 

遊びによる効果2:想像力や柔軟性の発達

体を動かすことは、想像力や柔軟性、認知能力の発達にもつながります。

 

鬼ごっこを例にすると、やみくもに走り回っているだけだと、どんなに足が速い子でも、いずれは鬼に捕まってしまうでしょう。

「どう走れば捕まらないか」「どこに隠れるか」など、子どもはさまざまなことを考えなければいけません。体を動かすことで脳が活性化し、やる気や集中力向上も期待できます。

 

また、自分たちで新しいルールを設ける、遊び方を考案するなど、遊びを通して自分なりに考えることは、想像力に加えて、創造性を育むきっかけにもなります。

 

 

遊びによる効果3:社会性を育む

生まれたばかりは1人で遊ぶことが多いでしょうが、成長するにつれて近所のお友達や幼稚園・保育園の子どもと遊ぶ機会も増えるはずです。

大人数で遊ぶことは、自分の意見だけでなく、相手の気持ちも考えて行動するきっかけになります。

 

遊びを通じて、他の子どもとのコミュニケーションを取ることで、社会性や協調性などを養うことが可能です。

 

 

どんな遊びをすれば良い?

幼児におすすめの遊びとしては、どのようなものがあるのでしょうか。

 

1つ目におすすめなのが、ヒーローやお姫様、お母さん・お父さんなどのものまねをする「ごっこ遊び」です。

ごっこ遊びでは、ものまねする対象を観察する力や記憶力、想像力、表現力など、さまざまな能力を育むことができます。

ごっこ遊びを通じて、コミュニケーション能力が身に着く点もメリットです。

 

2つ目が、体を動かすスポーツです。鬼ごっこやサッカーといった複数人で行うスポーツは、身体能力の向上に加えて、ルールを守ることの大切さや、コミュニケーション能力など、社会性も身に着きます。

 

他にも、工作やパズルゲームなども、想像力や思考力といった能力を育む効果が期待できます。

 

 

子どもがしたいことを重視するのがコツ

幼児の心身の発達を育むには、子どもにやりたいことをさせてあげましょう。

「あれをやりなさい」などと人に強制されるのは、誰でも嫌な気持ちを覚えてしまうものです。

反対に、「これ上手だったよね?」や「手伝って欲しいな」など褒めたり、助けを求めたりされると、取り組もうという前向きな気持ちが生まれやすくなります。

 

遊びについても同じです。子ども自らが「やってみたい」と思い、楽しみながら遊びに参加するのが、良い幼児教育につながります。

 

 

子どもを放置するのは厳禁

子どもの自主性に任せるのが大切とはいえ、ただ放っておくのは厳禁です。

子どもにおもちゃをただ渡すだけでは、何をすれば良いのかわからず、興味を失ってしまう可能性があります。大人が率先して、子どもの遊びやすい環境を作ることがポイントです。

 

また、子どもの年齢によって、どのような遊びを楽しめるかは異なります。我が子が楽しめるのはパズルなのか外遊びなのか、パズルならどれくらいのレベルが良いのかなどを見極めてあげましょう。

 

さまざまな動きや感性を育むために、幅広い遊びを取り入れることも大切です。

ただし、子どもに無理をさせていては、遊びの効果も半減します。無理なく楽しく遊べる環境を整えることが、我が子の成長を育むはずです。

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