自閉症のお子さまのいらっしゃる保護者さまへ
自閉症のお子さまにとって、学習環境や学習内容、授業の進め方、教材・教具が分かりやすいものであることが大切です。 ノーバスでは授業内容を工夫し、お子さまが見通しをもって積極的に学習を進められるよう指導します。
自閉症への理解
自閉症とは、下記にあるような三つの特徴をもった障害です。
- 他人との社会的関係の形成の困難さ
- 言葉の発達の遅れ
- 興味や関心が狭く、特定のものにこだわる
このような特徴は3歳位までに現れると言われています。 原因はまだ十分に解明されていませんが、しつけや育て方等の環境的な要因によって起こるのものではなく、中枢神経系の機能不全が原因だと推定されます。
自閉症スペクトラム(ASD)
近年、「自閉症」と言う用語は、狭義の意味でも広義の意味でも使われるようになってきました。 狭義の「自閉症」とは、「自閉性障害」を指しますが、広義では狭義の意味に加え、それと類似した行動を示す「アスペルガー症候群」等を含めた広汎性発達障害全体を自閉症と呼びます。
また、最近ではこうした広義の概念を境目が明確ではない連続体としてとらえ、「自閉症スペクトラム(ASD)」と呼ぶことが多くなっています。
自閉症のお子さまへのアプローチ
指導の第一歩は、自閉症を正しく理解することから始まります。
同じ自閉症のお子さまでも、自閉症に見られる特徴的な行動の現れ方や知的な発達、認知特性、興味や関心、得意なこと、不得意なこと等、それぞれ違いがあり、全く同じお子さまは一人もいません。
ノーバスでは、「自閉症だから○○」「自閉症の子どもは○○」と言うような障害の側面にとらわれるのではなく、一人ひとりのお子さまの個性を多方面から見て、全体像から「○○さんの特性」として、理解することから始めます。
授業では、学習環境をどのように整えればよいのか、授業の進め方をどうすればいいのかを常に意識します。 お子さまが見通しをもって、積極的に学習に取り組めるよう、「分かりやすさ」とやってみたいなと思うような「楽しい学習内容」を設定します。 話し言葉中心の説明よりも、文字や図・絵・写真、具体物等視覚的な情報を捉えるのが得意であることを考慮し、「見てわかる」を心掛けます。 学習量や方法をお子さまの状況に応じて、できそうなことから始め、できた経験を積んで自信をもって取り組むことができるよう指導していきます。
自閉症の悩みを抱えるご家庭は周囲の無理解による不適切なかかわりのために、精神面でも不安を抱えていますので、これらの問題に対して理解があり精神的にも支えともなりえる家庭教師が必要とされています。ノーバスの「こころの未来」では、自閉症への正しい知識・理解に基づく接し方から指導方法まで、専門スタッフによる丁寧な研修をご紹介する教師に対して行っております。
※「こころの未来」は学習指導に限定したコースであり、心理カウンセラーや特別支援教育の専門家などを紹介するコースではありません。